ラ コリーナ近江八幡。
先回の琵琶湖博物館から次なる目的へは、息子に「デザート食べに行こう。」とそそのかして向かいます。
基本、建物を見に行こうといっても子供にしてみれば魅力ゼロなので、気分を上げるまでは慎重に事を進めます。
ただし!今回の建物は違います。ケンチク目線は当然ですが、老若男女全ての方が楽しめる。
それは・・・
「ラ コリーナ 近江八幡」 設計:藤森照信
今年完成したばかりのクラブハリエで有名な「たねや」の店舗です。
この写真は徒歩用の門ですが、銅板の屋根なので銅の緑青が垂れております。
それがまた良い。
アプローチを歩いていきますと・・・
見えました!
手前の東屋も傘のような独創的なフォルム。
そして何より奥の草屋根。
初夏の頃からみずみずしい色になったようで、見栄えが凄い。
見ているだけでワクワクします。
そして、ウチの息子は血が騒ぐのかずーっと走っていました・・・。
写真の上の方に見えますが、一番高いところには松の木が生えています。
長い軒下空間は、季節が良いのもありますが、色んな方がベンチに腰掛けて休憩したり、おしゃべりをしたりとそれぞれの過ごし方を楽しんでいます。
あれだけの屋根の草を維持するので、屋根から潅水しているのですが、その水が軒先から雨粒のように垂れていて、更に良い雰囲気になっております。
店内に入ると・・・
吹抜け空間の壁やら天井の様子が何だかおかしい。
まっくろくろすけでも居るのかと、よく見てみると・・・。
炭が貼り付けられていました。
うーん、全てが独創的。
そして刺激的。
個人的には藤森照信さんは建築史家として、古いものから新しいものまで、ありとあらゆるケンチクを見てきて設計したケンチクが、こういうケンチクという事が非常に興味深いです。
そして難しいウンチクとかは無しで、全ての人が理屈抜きで楽しい、心地良いって素晴らしいなぁ。と、思います。